管理職は要らない? 〜メガネ21 利益を内部留保しない型破りな企業経営〜


今日は早めに帰宅し、ライブでカンブリア宮殿を見た。

何気なく見ていたが、今回は面白かった。


ゲストは、メガネ21専務 平本清(ひらもと・きよし)氏

社長や会長ではなく、専務である。


平本氏いわく、21において「社長はお飾り」
社長は、実質的な社長業を担っているわけではなく、長年頑張った社員への名誉職として持ち回りで任命されるとのこと。
事実、VTRに出てきた現社長はいまだに店舗でメガネの販売業務を行っていた。


メガネ21は、このほかにも、
【会社にお金は残さない!社員とお客に還元する】
【社員が株主!銀行からお金は借りない】
【情報共有でムダを省け、超合理化会社をつくれ】
など、いかにもな美辞麗句を掲げており、一見すると胡散臭い会社である。


しかし、大手メガネ店をリストラされた経験をもつ平本氏は、
「社員と出資者のWIN WINを実現するのが経営者の仕事」と宣言して、
強固な意志でそれを実践しているPM型のリーダーだ。


「社員ボーナス500万円」

業績が良い時は社員に利益を還元し、
業績が悪い時には、社員に損失を分散負担してもらうような仕組みを築き上げている。



「銀行借り入れなし」

大きな広告を打つなど、先行投資が必要な場合は、
各店舗から(強制ではなく有志で)カンパを募って、費用を捻出したり、
新店舗を出店する際は、"出店を希望する"社員自らの貯蓄や、社員のチャレンジを応援する、
他の社員からの出資をもとに、立ち上げ資金にしたり、
「社員同士の助け合い・つながり」を拠り所とした企業経営を行っている。


一見非合理に見えて、何か裏があるのでは?と思いたくなる経営手法だが、
平本氏はこのやり方で、結果を出してきたのである。


平本氏は一見すると、大胆なM型(人軸型)リーダーに見えるが
社員にも出資者の痛みを分かち合ってもらいたいという思いで、
利益を会社ではなく"社員に留保"して、有事には銀行ではなく"社員から出資"を募ったり、
無駄な管理職は不要と割り切って、徹底した情報公開を図ったりと、
非常に合理的なP型(課題軸型)のリーダーシップも発揮している。


経営手法としてだけでなく、リーダーシップの形としても非常に興味深い事例だと思った。


次回放送も平本氏のメガネ21とのこと。
続きもしっかりと見ようと思う。