MBTI 〜ユング理論に基づく性格タイプ検査〜

以前から気になっていたMBTIの体験学習会に、昨日参加してきた。


MBTIとは、「Myers-Briggs Type Indicator」の略で、ユングのタイプ論に基づく、世界で最も普及している性格タイプ検査のことである。
詳細:MBTIとは


MBTIでは、全94問のマークシートに答えることで、以下それぞれについて、どちらの機能を自然に好んで使うか、「心の利き手」の当たりをつける。その後MBTI認定ユーザーからのフィードバックとガイドに従って、よりフィットする自分の性格タイプを探っていく。

・どちらにより関心を向けることを指向するか
 (外向か内向か)
・どのように情報を取り入れることを指向するか
 (感覚か直観か)
・どのように結論を導くことを指向するか
 (思考か感情か)
・日常の生活スタイルなど外界に対する接し方においてどちらを指向するか
 (判断的態度か知覚的態度か)


この軸で導き出されるタイプは、2×2×2×2=16タイプ
16タイプは、外向(Extraversion)、内向(Introversion)など、それぞれの英語の頭文字をとって、ネーミングがつけられている。


自分の結果は、
マークシート結果集計時:ISTP(外向感覚を伴った内向思考タイプ)orINFP(外向直観を伴った内向感情タイプ)も候補
→ ワークで内省:INTP(外向直観を伴った内向思考タイプ)
→ 最終確認:INTP or もしかしたらINFP
という感じだった。

迷ったのは、どのように結論を導くことを好むのかという「判断の拠り所」に関する指向だが、「思考」でロジカルに判断することを好むように感じつつも、「感情」を大事にして判断することも多々あり、それぞれのタイプ論の解説にしっくりきてしまったため、INTPかINFPかについて、明確な結論がでなかった。


ちなみに、日本人のマジョリティは「ESTJ(内向感覚を伴った外向思考タイプ)」だそう。


なお、タイプ論とは性格要素の質に着目した考え方で、性格要素の量に着目した特性論とは異なることを注意したい。


たとえば、「あの人は優しい人だ」とか、「あなたは明るい性格だ」、「●●さんは怒りっぽい」といった時に使う「性格」は特性論。
「優しさ」や「明るさ」といった要素は誰もが少なからず持っているものであり、何らかの判断基準に基づいて、その量が多いことを言っているのである。


タイプ論と特性論の違いを果物に言うと、
・「りんご」「みかん」「バナナ」「なし」・・・といった、果物の種類に着目したものが「タイプ論」
・「甘さ」「すっぱさ」「大きさ」「重さ」「ビタミンC含有量」・・・といった、ここの果物が有している要素の量に着目したものが「特性論」である。


過去にRIASEC、エニアグラム、R-CAPなどといった、自己分析に関わる様々な診断ツールを受けてきたが、このMBTIは、開発に20年かけていることもあり、やはり奥深さが違う気がした。


今回は、自己理解を深めるために用いたが、今後は周囲の人間を理解するときのフレームワークとして日常的に使ってみて、MBTIそのものの理解を深めていきたい。



MBTIに興味のある方は、ぜひ一度体験会でお試しを。