リーダーシップについて考える 〜研修を企画運営しながら受講者とともに学ぶ〜
先月から、メインの仕事として、
顧客企業の新任管理者研修の企画運営に取り組んでいる。
社内の研修については経験があったものの、
対価をもらって顧客の研修を請け負うのは今回が初めて。
そして、その新任管理者研修のメイントピックが、
「PDCA」「コミュニケーション」「リーダーシップ」。
受講者である30代・40代の方々に、研修開催ごとに、課題図書として
上記キーワードに関連する様々な書籍を読むように強いるなかなかハードなプログラムである。
自分は講師ではなく、事務局として研修運営を担当するのだが、
顧客から見たら“人事(研修)のプロ”として見られる立場。
当然ながら、上記キーワードについて、一定のインプットをしておく必要がある。
ということで、先週のブログにも書いたように、
ここ数日は、書籍等を通じて、「リーダーシップ」に関する理論のインプットと、
自論の形成に努めている。
そして、リーダーシップに関する書籍と言えば、金井教授の『リーダーシップ入門』。
- 作者: 金井寿宏
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞社
- 発売日: 2005/03/01
- メディア: 新書
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昔から持っていた書籍だが、改めて精読すると、やはり気づきや学びが多い。
「リーダーシップ」について、読者に考えさせる仕掛けがしっかり組み込まれていて、
面倒くさがらずにそれに取り組むことで、自分自身の「リーダーシップ論」を整理することができる。
そして、実務家や研究者の様々な「リーダーシップ論」が紹介されていて、
自分の経験や自論とすり合わせながら、各理論を考えることができる。
著者も繰り返し述べているが、やはり、リーダーシップ論で一番「腹落ち感」が高いのは、
三隅二不二の『PM理論』。
参考→http://leadershipinsight.jp/dictionary/words/pm_theory_of_leadership.html。
本当に「課題軸≒目標達成能力(Performance)」と「人間軸≒集団維持能力(Maintenance)」の組み合わせで、
たいていのリーダーシップ論は整理できてしまう。
今回、『リーダーシップ入門』の精読を通じて、
自身のリーダーシップ論も少しブラッシュアップすることができた。(軸はPM理論のフレーム)
(自論については、今後ブログの中で紹介していきたい。)
リーダーシップについては、非常に奥が深く議論がつきない領域だが、
今回の顧客研修の企画運営を通じて、自分自身も「リーダーシップ」を磨いていきたいと思う。